弥生会計の入力を効率化!スピーディに仕訳入力する方法

こんにちは! あすのて経営の林めぐみです。

私が製造業で経理を担当していたとき、会計ソフトは「弥生会計」を使っていました。

今日は、弥生会計の仕訳辞書を使って、スピーディに仕訳入力をする方法についてお伝えします。

毎月の仕訳に8時間かかっていた→4時間へ短縮成功

私が製造業の経理担当者だった頃の話です。

当時、毎月の仕訳数は 200~250仕訳でした。仮に1つの仕訳を30秒で入力できたとしても、2時間近くかかる計算になります。現実では数字が合わないとか、資料を照合するなどの確認作業がありますから、そんなに早く入力できません。経理に配属された当初は、1か月分を8時間くらい(1~2日)かかって入力していました。1仕訳あたり平均2~3分かかる計算になりますね。

ところで、経理担当者は案外忙しい仕事です。請求書を発行したり、入出金確認をしたり、領収証を発行したり、給与計算をしたり、支払をしたり、経費精算を受理したり・・・やることがたくさんあります。また、小規模企業で経理だけに専念できる人はどれほどいるでしょうか? 私も、毎日のように製品の出荷作業に駆り出されていました。

会計だけに1~2日も構っていられない! 

仕事に追われて、私は爆発しました(笑)

そこで効率的に仕訳できる方法を考え出し、毎月の仕訳入力を3~4時間まで短縮することに成功しました。仕訳入力後の残高一致確認などの「チェック作業」も込みでの時間です。

スピーディーに仕訳入力をする方法

仕訳をスピーディーに入力するポイントは以下のとおりです。

1.すべての取引を「振替伝票」で入力する

2.定例的に発生する取引を「伝票辞書」に登録しておく

3.ショートカットを活用する(伝票登録は[F12]、貸借差額は[+]キー)

1.すべての取引を「振替伝票」で入力する

1点目のポイントは、すべての取引を「振替伝票」から登録することです。

理由は2つあります。まず、「伝票辞書」機能を使いたいからです。また、給与仕訳など複合仕訳のときだけ振替伝票を開いていては時間のロスなので、いっそのことすべての取引を振替伝票で入力してしまおう、という発想です。

仕訳入力時は振替伝票だけを開けばいいので分かりやすく、会計初心者にも優しいと思います。

2.定例的に発生する取引を「伝票辞書」に登録しておく

2点目のポイントは、定例的に発生する取引を「伝票辞書」に登録しておくことです。日常的な仕訳は、そのほとんどが定型的な仕訳です。また毎月決まった日に引き落とされる経費も多々あります。それらをあらかじめテンプレートにしておき、ワンクリックで呼び出せるようにしておきます。なお、標準で登録されている内容は、邪魔なので削除するか非表示にします。

「伝票辞書」とは、仕訳をテンプレートとして登録できる機能です。「仕訳辞書」と間違わないようにご注意ください。仕訳辞書は1行の仕訳のテンプレート機能ですが、伝票辞書には複合仕訳(複数行の仕訳)の仕訳をテンプレートとして登録することができます。

登録のコツは、銀行口座別・日付順にタイトルを付けることです。

以下の画像を見てもらうと分かりやすいと思います。

伝票辞書に対し、仕訳テンプレートの登録が済んだら、準備OKです。

毎月の仕訳入力時は、銀行の入出金明細を見ながら、該当する伝票辞書を呼び出して、必要があれば金額を入力するだけです。勘定科目について考える必要すらありません。仕訳を考えるのが苦手な方でも、これなら1つの仕訳が十数秒で入力可能になります。

3.ショートカットを活用する

3点目のポイントは、ショートカットを活用することです。
と言っても、次の2つだけ覚えておけば大丈夫ですよ。

  • 伝票の登録は、 [F12]キー
  • 貸借の差額を自動入力したいときは、[+]キー

を押してみてください。塵も積もれば山となる。マウス操作のときより、スピーディに仕訳を登録することができます。

※貸借差額が計算されない場合は、環境設定を確認してください。
メニューバー > [オプション] > [環境設定]から設定を変更できます。

その他のショートカットキー一覧は以下をご参照ください。

まとめ

今回は、弥生会計の仕訳入力を効率化する方法について、お伝えしました。

弥生会計の

  • 振替伝票
  • 伝票辞書
  • ショートカットキー

を駆使することで、仕訳入力を大幅に効率化することが可能です。

貴社も会計業務がサクッと終わるようになるといいですね。

この記事を書いた人

林 めぐみ
林 めぐみ
中小企業診断士
経理・財務スキル検定 レベルA
日商簿記2級/基本情報技術者/FP2級

得意な業種:製造業・卸売業  得意なテーマ:経営全般・財務・IT

IT企業でのシステム運用を経て、小規模製造業の取締役を11年間経験。3代目後継者である夫のビジネスパートナーとして尽力し、経営企画からバックオフィスまで幅広い経験を積む。小さな会社でもできるIT活用や財務管理など、実践的なアドバイスが得意です。貴社の「明日の一手」=「あすのて」を導きます。

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