戦略にじっくり取り組むために、必要な事とは?

こんにちは! あすのて経営の林めぐみです。

2019年11月26日、中小企業診断士の勉強会にて
「クラウドサービスでお金と時間の余力を生み出す」というテーマで登壇しました。

当日は、私自身の体験談を交えてお話いたしました。

どういうことか

お話したことを要約すると、

(1)事業では、ありたい姿や戦略、実行方法を決める必要がある。
(2)必要な経営資源は、「お金」と「時間」に読み替えることができる。
(3)「お金」と「時間」の振り向け先を決断するため、管理を行ってPDCAサイクルを回す

→管理にクラウドサービスを使うと便利です。

という内容でした。

(クラウドサービスの話は、話し出すと長くなるので、またの機会に。。。)

戦略にじっくり取り組むために、必要なこと

戦略を決めるためには、現状の経営資源の棚卸しをする必要があります。また、戦略を考え、実行し、その成果が出るまでには、数ヶ月~数年単位の時間がかかることもザラにあります。

じっくり腰を据えて戦略を実行するためには

成果が出るまで耐える期間分の「お金」の余力
戦略そのものに振り向けるための「時間」や「お金」の余力

が必要となります。

余力は、自ら生み出すもの

とはいえ、「いつか余裕ができたら新しい戦略に取り組もう」と考えてはいけません。それではいつになったら余裕ができるか分かりません。いつか余力を確保できたとしても、時機を逃してしまいます。また何もしなければ、事業は時代から取り残されて衰えていき、新たな取り組みどころではなくなります。

ここは積極的に、
「企業の維持・成長のために、必要なお金と時間を先に確保する
という考え方にしてみましょう。

もしお金や時間が確保できないなら、作り出す方法を考えましょう。

たとえば、業務の効率化によって、お金と時間を浮かせられないか。
あるいは、「これまでなんとなく続けていたこと」を思い切ってやめて、時間とお金を作り出せないか。

何にせよ、現在の貴社の状況を整理することが大切です。貴社の何が強み/弱みか、どのようなニーズやチャンスがあるのか、客観的に振り返ってみましょう。

しっかりと現状把握ができれば、何を効率化すべきか、または何を切り捨てても大丈夫かが見えてきます。 (見えてこない場合は、経営の専門家の力を借りてみましょうね)

決断することを、博打(ばくち)にしてはいけない

決断とは、「決めて断つ」と書きます。経営資源が限られている中小企業は、向かうべき方向(戦略)を決め、その他の選択肢を断って取り組まなければならないときもあります。

ここで大切なことは、戦略上の決断を「生きるか死ぬかの博打(ばくち)」にしてはいけない、ということです。

もちろん、戦略が実って成果が出るよう、社長さん・従業員さん共に努力されると思います。

しかし事業というものは、かならず思い通りの結果になるとは限りません。万が一、想定外の結果になってしまっても致命傷にならないよう、安全を確保しておく必要があります。

たとえば、
お金の余裕を確保する
最初は失敗しても大丈夫な範囲で、小さく実験してみる
撤退ラインを定めて取り組む

などの工夫が必要になります。

貴社も経営の安全を確保しながら、 戦略に向けた取り組みを先んじて推進し、事業を長く続けていきたいですね。

この記事を書いた人

林 めぐみ
林 めぐみ
中小企業診断士
経理・財務スキル検定 レベルA
日商簿記2級/基本情報技術者/FP2級

得意な業種:製造業・卸売業  得意なテーマ:経営全般・財務・IT

IT企業でのシステム運用を経て、小規模製造業の取締役を11年間経験。3代目後継者である夫のビジネスパートナーとして尽力し、経営企画からバックオフィスまで幅広い経験を積む。小さな会社でもできるIT活用や財務管理など、実践的なアドバイスが得意です。貴社の「明日の一手」=「あすのて」を導きます。

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