製造業のホームページで最も大切なこと
こんにちは! あすのて経営の林めぐみです。
今年もあっという間に12月。忘年会シーズンの到来ですね。
先週は、長年お付き合いのある製造業の社長たちと、お鍋をつつきながら1年を振り返っていました。同席した1社様について、今年は営業戦略立案からホームページ制作まで、ご支援させていただいたのですが・・・。
ここで質問です。
「製造業がホームページを作ったとき、最も大切なこと」
って、あなたは何だと思いますか?
当たり前だけど、大切なこと
それは、「会社名で検索したときに、トップに出てくること」だと私は考えます。
「そんなの当たり前やん?」と思うでしょ? 意外とバカにできないんですよ。
社歴のある製造業や、カタカナ名の企業から
「似た名前や同名の企業があって、うちの会社が検索結果に出てこないんです!」
という悩みを聞くことがあります。
守秘義務があるので具体例はお出しできないのですが、、、
「〇〇工業 (所) 」さんや「〇〇鉄工(所)」さんに多い気がします。
貴社のホームページは大丈夫でしょうか。
ここで、ホームページは何のために作るものか、考えてみましょう。
販路開拓のため、人材採用のため、ブランディングのため・・・。
様々な目的が考えられると思いますが、ここはシンプルに「貴社のことを誰かに伝えるため」と考えてみましょう。
それでは、「貴社のことを知りたい人」とは誰でしょう?
その人に情報を届けたいですよね。
最も大切にすべき「ホームページの閲覧者」は誰か
製造業に限りませんが、最も大切にすべきなのは「あなたの会社名で検索してくる人」です。
具体的には、あなたの会社の事業とすでに関わりがある人たちです。
- 既存得意先や製品のユーザー
- 仕入先・協力企業の方
- 従業員や、これから入社する人(求人情報を見ている人)
- 取引金融機関
- 過去に名刺交換をした人(見込み客や、今後の取引先候補など)
などが考えられます。
スマホが普及し、検索エンジンの進化が進んでいる現在、ホームページは名前で検索するか、QRコードからホームページを開きますよね。
社名を検索したとき、もし、ホームページがなかなか出てこなかったら・・・。上記の方々はどんな気持ちになるでしょう。
必要な情報を得られなくて、ガッカリしたり、困ったり、イラッとしたりするでしょう。
もしかしたら「今どきホームページが出てこないなんて、会社の体制は大丈夫なの?」と不安になったりするかもしれません。とにかく、何らかの「よろしくない気持ち」を抱きますよね。
逆に言えば、ホームページが検索のトップに出てくるだけで、既存の関係者からの信頼が増すわけです。
ホームページ一つで既存事業の基礎固めができるなら、やらない手はありません。
ここで、製造業がホームページを作るときの「3ステップ」をご紹介します。
製造業がホームページを作るときの「3ステップ」
- ステップ1.まずはホームページを公開する
- ステップ2.社名で検索したときにトップに出てくるようにする
- ステップ3.目的に向けて、コンテンツを充実させる or リニューアルする
ステップ1.まずはホームページを公開する
簡素なページで結構ですので、まずはホームページを公開してみましょう!
従業員20人以下の製造業は、最初から何十万もお金をかける必要はありません。というか、かけてはいけません。
理由は単純で、「小さな会社がいきなり大金をかけるのは、リスクが高いから」です。
業者に依頼するとしても、初めてのホームページなら数万円程度までで十分です。
「自力で作ってみたい」という方向けに、無料で簡単にホームページを作れるサービスもあります。
- ペライチ(https://peraichi.com/)
- ジンドゥー(https://www.jimdo.com/jp/)
- Wix(https://ja.wix.com/)
ホームページがないなら、まずは公開する。
ここを目標にしましょうね。
実際に作ってみると分かりますが、 ホームページに何を書いたらいいのか、結構迷います。
ふせんやメモ帳を駆使して、掲載したい内容を列挙してみましょう。
それから内容を整理して、ページをアップロード(または投稿)したら完成です。 簡単ですね♪
繰り返しますが、まずはホームページを公開する。それが大切です。
ステップ2.社名で検索したときにトップに出てくるようにする
難しそうですが、実は単純な話です。
閲覧者にとって有益なホームページになっていれば、自然と検索上位に出てくるようになります。
「閲覧者にとって有益」とは、たとえば、
- ホームページ配下のコンテンツ(掲載内容)の質と量が充実している
- スマホからの閲覧に対応している
- 表示速度が遅すぎない
- SSL対応(HTTPS化)していて安全
などのことです。
技術面(スマホ対応・表示速度・SSL対応)については、ホームページ作成サービスを活用すると、対応しやすいです。
貴社は掲載内容を頑張りましょう。貴社の「当たり前のこと」を書きつらねてゆけば、自然と掲載内容は充実してきます。
ちなみに・・・
ホームページを作ると、「検索上位に出るようにします」「SEO対策をします」という営業電話がかかってくることがあります。注意してください。
検索上位に出ることは大切ではありますが、必ずしも売上増加に直結するわけではありません。
くれぐれも、営業トークに乗せられないようにしてくださいね。
ステップ3.目的に向けて、コンテンツを充実させる or リニューアルする
一度、ホームページを作った経験があれば、次にどうしたいかが明確化されてきます。
- 自社がお客様に評価されている強み
- 今後の事業方針
- ホームページを公開する目的
などをまとめて、ホームページに反映させましょう。
この段階になってからWEB業者に依頼すると、効果的なホームページを作りやすいです。
ちなみに
冒頭でご紹介した製造業は、同名や似た名前の企業が多く、当初は検索結果に出てきませんでした。
そこで、掲載内容をブラッシュアップした結果、
「〇〇工業所」と検索すれば、Google、Yahoo!、msnで1~2位に表示され、
「〇〇工業所 大阪」だとトップに出てくるようになりました。(2019年12月現在)
やりましたね!
新規開拓のためのホームページを作りたい方へ
私が昔読んだ書籍です。
中小製造業のとるべき戦略から、ホームページの設計までが網羅されています。よろしければどうぞ。
この記事を書いた人
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中小企業診断士
経理・財務スキル検定 レベルA
日商簿記2級/基本情報技術者/FP2級
得意な業種:製造業・卸売業 得意なテーマ:経営全般・財務・IT
IT企業でのシステム運用を経て、小規模製造業の取締役を11年間経験。3代目後継者である夫のビジネスパートナーとして尽力し、経営企画からバックオフィスまで幅広い経験を積む。小さな会社でもできるIT活用や財務管理など、実践的なアドバイスが得意です。貴社の「明日の一手」=「あすのて」を導きます。
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