「経理担当者の業務範囲」を把握していますか?

貴社では、「経理担当者の業務範囲」を把握していますか?

特に、社長が「経理とはどんな仕事か」を十分に理解している事が重要です。

「担当者を信頼して、経理を任せています」
「何かあれば経理担当に確認・相談しています」

と仰る社長さんは多いのですが、裏を返すと、経理業務がブラックボックス化しているのかもしれません。

経理業務は、「狭義の経理」・「会計」・「財務」と3つの要素(※)に分類できます。
それをひとまとめにごちゃっと捉えてしまってはいませんか?

  • 「狭義の経理」は現在を処理し、
  • 「会計」は過去を集計・分析し、
  • 「財務」は未来に向けてお金をどう使い調達していくかを考える

という仕事です。

この3つは性質が全く異なりますから、網羅的にこなす必要があります。

この事実を社長が理解し、経理担当者に指示しているでしょうか。経理業務が、ただ請求書や伝票などの「書類をさばくだけの作業」になってしませんか。

この記事を読んでギクッとした社長さん・経理担当の方は、

  • 現状、経理でどんな業務をおこなっているのか?
  • 現状把握のための資料や、今後の経営戦略を検討するための資料を手に入れるためにはどうすればいいか、

について、2人で話し合ってみましょう。

次に何をすべきなのかが、見えてくるはずです。

※一般的に、[経理]と[財務]に分類されることが多いのですが、私は、経理業務から[会計]を切り出して考えることを提唱しています。小規模企業の経理担当者は 請求書発行等の実務に専念しており、仕訳・決算書などの会計業務を丸ごと税理士に委託しているケースが多いためです。

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この記事を書いた人

林 めぐみ
林 めぐみ
中小企業診断士
経理・財務スキル検定 レベルA
日商簿記2級/基本情報技術者/FP2級

得意な業種:製造業・卸売業  得意なテーマ:経営全般・財務・IT

IT企業でのシステム運用を経て、小規模製造業の取締役を11年間経験。3代目後継者である夫のビジネスパートナーとして尽力し、経営企画からバックオフィスまで幅広い経験を積む。小さな会社でもできるIT活用や財務管理など、実践的なアドバイスが得意です。貴社の「明日の一手」=「あすのて」を導きます。

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