クラウド会計は信用できない?うまく活用するコツ

クラウド会計の魅力は、自動仕訳や仕訳推測機能です。これらの機能を活用すると、会計業務を大幅に効率化でき、月次決算(月次試算表の作成)を迅速に行うことができます。

クラウド会計は信用できない?

一方で、こんな声も聞きます。

「自動仕訳なんか信用できない」
「自分や税理士がやったほうが正確で確実でしょう」

私も最初はそう思っていたので気持ちはよく分かります。

クラウド会計が信じられないような間違い方で仕訳を推測してきて、イラッとすることってありますよね(笑)

クラウド会計は「自分の部下」である

ですが、こう考えてみてはいかがでしょうか。

クラウド会計は「自分の部下で、新人社員」である、と。

人間の新入社員の場合、最初のうちは仕事のやり方や自社の文化を教えますよね。それを同じように、クラウド会計にも自社の経理ルールを教えてあげましょう。具体的には、自動登録ルールを設定してあげたり、実際の取引をAIに学習させるのです。クラウド会計は最初のうちは仕事が拙いかもしれないけれど、きちんと設定・教育をしてあげれば、高い精度で正しい仕訳ができるようになります。

また、クラウド会計は「自分の部下」なので、ベテラン経理であるあなたが「最終チェック」をしてあげても何の不思議もありません。チェックだけなら自分で仕訳するより早く終わるのではないでしょうか。クラウド会計が育ってきたら、総勘定元帳や補助元帳を縦に見て、おかしな仕訳が混ざっていないかチェックする程度で大丈夫になりますよ。基本的には「部下」であるクラウド会計に仕事を任せ、最後だけフォローしてあげればいいんです。

まとめ

クラウド会計を「自動化ツール」だと思うと、細かなミスにイライラしがちです。しかし、「新人社員で自分の部下である」と思うと、扱い方が分かってきます。

「クラウド会計さん」を育てて、貴社の生産性を高められるといいですね。

この記事を書いた人

林 めぐみ
林 めぐみ
中小企業診断士
経理・財務スキル検定 レベルA
日商簿記2級/基本情報技術者/FP2級

得意な業種:製造業・卸売業  得意なテーマ:経営全般・財務・IT

IT企業でのシステム運用を経て、小規模製造業の取締役を11年間経験。3代目後継者である夫のビジネスパートナーとして尽力し、経営企画からバックオフィスまで幅広い経験を積む。小さな会社でもできるIT活用や財務管理など、実践的なアドバイスが得意です。貴社の「明日の一手」=「あすのて」を導きます。

月1〜2回、会社経営や人生戦略に役立つ情報をお届けしています。

メールマガジンの購読は無料です。お気軽にご登録ください。

有料でご相談・経営コンサルティングを承っています。